胡椒価格、再上昇

カンボジア国内の胡椒農家によると、中国が新型コロナウイルスから立ち直りつつある中でバイヤーが買い付けを再開したため、胡椒価格が急上昇し2倍近くになっている。

先週のベトナムからの報告では、ベトナム国内の胡椒の市場価格は1キロ当たり2.08ドルから2.17ドルで、先月から30パーセント上昇している。

カンボジア胡椒・スパイス連盟の(CPRF)のマック・ニー代表(Mak Ny)は、中国とベトナム市場での高い需要が国内農家に大きな影響を与えているとコメントした。

「胡椒の国内市場での取引価格は現在、1キロ当たり1.46ドルから2.67ドル程です。」

ニー氏によると、最低2.5ドルで収支無しという状況下で、昨年の市場価格は1.7ドルから2.19ドルでまったく採算が取れなかったという。

「昨年に比べて利益率が低いという状況は依然として大きな問題であり、生産を止める農家も出てきています」と述べた。

モンドルキリ州の胡椒農園主であり農業経済学者でもあるチャン・ソパル氏(Chan Sophal)は、カンボジア産の胡椒はベトナムの業者に大きく依存していると指摘し、仮に中国での需要増加に伴いベトナムでの胡椒価格が上昇した場合、地元農家は大きな影響を受けるだろうという見解を示した。

両氏は、カンボジアの年間最大生産量は2万トンに上り、そのうち80から90パーセントをベトナムに輸出していると述べた。

ソパル氏は、今年は干ばつの影響で生産量の落ち込みが予想される一方、今年3月から4月での収穫のほとんどは低価格のため売切れてしまったと不安を募らせた。

有機栽培の胡椒を取り扱うオーチェン・ファーム社(Orchel Farm Co)のポル・コウン(Por Koung)CEOによると、80パーセントの農家が採算不釣り合いのため胡椒の生産を止めたという。

農林水産省によると、今年の4月までに2,250トンのカンボジア産の胡椒が日本、ベルギー、オランダ、フランス、ドイツ、スイス、ベトナム、アメリカ、ロシア、イギリス、インド、ベラルーシ、韓国に輸出された。

世界の年間成長率が約8パーセントに対し、消費成長率は約2パーセントに留まっている。

ベトナム胡椒連盟(VPA)のングエン・ナム・ハイ代表(Nguyen Nam Hai)は、長期的に見ると、胡椒価格は以前ほどの伸びはないだろうという意見を述べた。

ニー氏は、大口のバイヤーがいるベトナムに比べると、直接バイヤーに売り込まなければならないカンボジアは厳しい状況に置かれているとして、

「輸送コストなどの要素もベトナムより高く、政府には米産改革と同じような援助を求めたい」と述べた。

(各ニュースサイトを参考に、編集・作成しています)