交通事故が地域経済にもたらす影響

今週の国家交通安全委員会(NRSC)の報告によると、交通規制の強化を定めた閣僚会議令によって地方道における死者数が減少した。

サー・ケン副首相兼国家交通安全委員長(Sar Kheng)は、今年の5月1日から26日までに報告された交通事故の死者数は98人、負傷者は253人で、去年の同じ時期の死者105人と負傷者414人から減少したと発表した。

ケン副首相は以前、政府は2020年を交通事故との戦いにおける転機の年にすると発表していた。

しかし、新しい交通法によって通行料金はわずかに値下げされたものの、死傷者数は依然として高く、国の経済に与える影響の大きさが懸念されている。

2013年における交通事故に対する支出はGDPの2.3パーセントにあたる3億3700万ドルであったが、現在では5億5500万ドルに上っている。

この試算は、ケン副首相が取り締まり強化によって収益の増加が見込まれるかと訊かれた時に示したもので、「罰金を引き上げ、規制を強化することは、収入を増やすということではなく、支出を減らすということです。」と述べた。

この経済的観点は、2019年のアジア開発銀行(ADB)による『交通事故は苦痛・恐怖・トラウマを被害者やその家族に与えるだけでなく、国家の経済にとっても重荷になる』という報告に基づいている。

ADBは、法強化と関連させた道路インフラの安全性の向上は、交通事故の大幅な削減に必要だと説いている。

「カンボジアの交通事故の負傷者数は減少しつつあるが、依然高い数値が続いている。バイクの利用数と使用率の増加を考慮すると、交通安全は急務の課題である。」「さらに、道路整備に十分な財源が割かれていない。ヒビやくぼみの早期の修理は道路を維持するために不可欠である。道路への過重な負荷をコントロールすることは、使いやすい道路を維持し、整備コストを抑えることにおいて非常に重要である。」と説明した。

新たな法律はバイク・乗用車・大型トラックの運転手に適用され、1リットル当たりのアルコール濃度が0.25から0.39ミリグラムの場合、62.5ドルから最大200ドルの罰金が科される。0.4から0.8ミリグラムの場合は、罰金は250ドルから1,000ドルになる。免許不携帯や免許証が期限切れの場合とナンバープレートが付いていない場合、それぞれ300ドルと600ドルが科せられる。罰金支払いの受付期間も30日から15日に短縮され、期限を過ぎた場合は支払額が増える。

また交通警察官は、違反者が60日以内に罰金を支払うことが出来なかった場合、裁判所に告訴することができる。この期間も以前の90日から短縮された。

政府の発表では、昨年のカンボジアでの交通事故による死者数は1,981人で2018年から12.5パーセント増加し、負傷者数は6141人で29パーセントの増加であった。これは1年間で10万人に12人以上、1日に5人以上が死亡している計算である。

(各種ニュースサイトを参考に編集・作成しています)