サム・ランシ―氏、名誉棄損で起訴

フランスの裁判所は、元野党党首のサム・ランシー氏(Sam Rainsy)をフン・セン首相への名誉棄損罪で起訴した。裁判所によると、ランシ―氏は、首相がホック・ランディ元国家警察署長(Hok Lundy)の殺害を命令したと主張した。

ランシ―氏は、フン・セン首相とランディ氏の息子であるディ・ビシャ国家警察副署長(Dy Vichea)の2名から提訴されていた。

ランシ―氏は、最高裁判所の指示により解党されたカンボジア救国党の元党首で、「代理大統領」を自称している。現在は、カンボジア国内での告発とフランスでの名誉棄損から逃れるためにフランスで亡命生活を送っている。

18日、政府代表弁護士のキー・テック氏(Ky Tech)は、フランスの弁護士から受け取った手紙の内容を公開し、パリ刑事裁判所の調査判事が6月8日にランシ―氏を名誉棄損罪で起訴すること決定したと述べた。

「カンボジア政府の弁護士団は、明瞭に押印されたフランス語の手紙によって、この提訴に関するニュースを受け取りました。ですので、これは事実であります。」

フランス語から翻訳された手紙によると、ランシ―氏に対する提訴は、昨年8月20日付けのフン・セン首相による告訴状の内容を含んでいるという。また、ランシ―氏のパリでの起訴は確実だということだ。

「フランスの調査判事は、ランシー氏が告発された内容の犯罪を犯していたことを証明する証拠は十分に揃っていると判断しました。ランシー氏は告発には反対していなかったそうです。」と、テック氏は述べた。

首相が2008年にランディ氏をヘリコプターの爆発に巻き込んで殺害するよう命令したとランシ―氏がインターネットに投稿した後、首相とビシャ副署長は、それぞれ別々の違法行為でランシ―氏をフランス裁判所に告訴した。

ランシ―氏はまた、ビシャ氏とサー・ケン内務大臣(Sar Kheng)が首相への報復を計画していたと主張していた。

ランシ―氏は18日、まだ判決には応じていないと語った。そして、首相が自らの罠にはまったとして、今回の件で首相とその家族の犯罪を法廷の場で明らかにする絶好の機会だとコメントした。

ランシ―氏が法廷で明らかにするとしている事件には、1997年3月にプノンペンの国会前で行われたデモに手りゅう弾が投げ込まれた事件も含まれている。さらに、人気ダンサーのピセット・ピリカさん(Piseth Pilika)が1999年にブン・ラニー首相夫人(Bun Rany)によって暗殺された事件や、労働組合委員長のチェア・ビチェアさん(Chea Vichea)や環境保護活動家のチュット・ウッティさん(Chut Wutty)、政治アナリストのケム・レイさん(Kem Ley)が殺害された件も含まれているという。

政府のパイ・シパン報道官(Phay Siphan)は、ランシー氏は真実を歪曲させ国民を混乱させようとしていると述べた。一方で、フランス裁判所の判決は事実に基づいたものであるとして、

「サム・ランシーは恥知らずな政治家です。彼は真実を捻じ曲げ、嘘を作り上げて人々の混乱を招いているだけです。それだけが彼の特技なのです」とコメントした。

 

(各ニュースサイトを参考に編集・制作しています)