【コラム】結婚式に招待されたら①

 

カンボジア人と仕事をしていると、
結婚式の招待状をもらう事が、しばしばあります。
私も先日、なんの前情報もなく急に招待状を渡されました。
「えっそんな相手いたの?」って言いました。

カンボジアでは、あまり婚姻届けの様な書類は重視されません。
扶養手当なども無いため、お金をかけて書類を作成する事に対して、
あまり価値を感じない人が多いみたいです。
その代わりに重要視されるのが、結婚式を挙げたか否か、です。
お金をかけて結婚式をちゃんと挙げていれば
書類がどうあれ、あの2人は夫婦であると、村の皆が認知してくれます。
農村社会が土台にあるカンボジアでは、その種の儀式は村のコミュニティ内で非常に重要であり、プノンペンに住んでいる若者にとっても、実家が農村にあれば、村人との付き合いは完全に無視できるものではありません。

都市部で結婚式場を借りて式を挙げるカップルも増えてきましたので
その場合は一日で終わらせるのが一般的との事ですが、
田舎の村で結婚式を挙げる場合は、3日間かける事もザラです。
一度、日本人の友人の結婚式に出席して田舎まで行きましたが、
儀式→参拝→儀式→儀式→披露宴、みたいな構成でした。
村のお年寄りに聞いたところ、昔は一週間かけたそうです。
冠婚葬祭が最大の娯楽である農村部ならではですね。

外国人である我々には、一つ一つの儀式の意味などは分からず
原則お坊さんが取り仕切ってる事は見て分かるんですが、
お坊さんのMCみたいな人が、朝からずーっとマイク握って、
新郎新婦とその祖父だか祖母だかの、人となりや功績を
良い感じの仏教グルーブに乗せて吟じています。一日中。
あと新郎新婦の髪の毛を切ったり、枕を拝んだりしていました。

冠婚葬祭は、その国の宗教や文化が凝縮されるものですから、
こういったイベントを見せてもらえるのは勉強になりますね。
たぶん、日本式の結婚式、和婚?神前式っていうんでしたっけ?
ああいうものも、異国の人からすれば不思議な儀式でしょうし、
日本の古い宗教観や文化特性が現れている、のかもしれません。
考えてみれば、日本人の私も、神前式での作法や、執り行われる儀式、
使用されるアイテムの意味などについては、全くの無知でした。