「カンボジア産ハーブを世界中に!」 西口氏(Rosell stone khmer)

現在、Rosell Stone Khmerの代表取締役、女性社会起業家である西口氏にインタビューをさせて頂きました。

Rosell Stone Khmerは、2015年カンボジアで創業し、カンボジア産の原料を使ったハーブティーの製造販売をしています。カンボジア産のハーブを用いた製造販売事業を通じ、支援ではなく雇用を通してカンボジアの発展に関わり、世界中の人達の健康と笑顔のパートナーとなる製品をお届けすることを目指しています。

西口 三千恵(にしぐち みちえ)
大阪府大東市出身
大阪市立大学文学部社会学コース卒業
英国ブラッドフォード大学国際開発学部国際開発マネージメント修士課程修了
NGO職員としてザンビア・マラウィにて国際開発事業に従事
2008年 NGO職員としてカンボジア勤務開始
2015年 Roselle Stones Khmer社創業

〜ハーブへのこだわり〜

Q:Rosell Stone Khmerの強みについて教えてください。
A:一番の強みは、ハーブのブレンドです。弊社のハーブのブレンドは、ブレンドを専門的に勉強した人が行っており、安定した味と品質を再現する事ができます。カンボジアでは、まだハーブのブレンドに関する知識を持っている人が少なく、「なんとなく混ぜて美味しかったからやってみた」というような状態の人がほとんどです。なので、安定して良いクオリティのハーブを再現するテクニックはカンボジアで一番であると自負しています。また、カンボジア産のハーブのみを使用している事が強みです。もちろん、様々な国のハーブを使う事でバラエティを増やすことはできますが、カンボジア産の良い物を広めていきたいという気持ちがあります。

Q:ハーブは、カンボジアでどのように使われていますか?
A:料理のソースや下味などに使われている事が多く、日常的な食材になっています。例えば、日本で言うねぎや生姜などのように、レモングラスやターメリックが使われています。また、カンボジアには、伝統薬草医療というのがあり、ハーブが使われる事があります。

 

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〜国際開発の現場から社会起業家へ〜

Q:何がきっかけでカンボジアでのハーブ事業をするに至ったのですか?
A:N G O時代にカンボジアの田舎の村で働いている時に多くのハーブが生えている事を知りました。当時私は、医療関係の診療所にどのように運用資金を作るのかというプロジェクトに参加しており、そこで、現地に既にあるハーブを活かして何かできないか?というのがRosell Stone Khmerの始まりでした。

Q:N G Oでの国際開発という分野から社会起業家を目指そうと思ったきっかけについて教えてください。
A:開発の分野というのは、期間限定で特定の地域に関わるというのが一つの条件としてあって、プロジェクトとしてあくまでスタート地点があったら終わりがあるのです。それは、大きな国際組織であろうとN G Oであろうと決められた期間で取り組むというのが前提となっています。また、助成金などを使ってプロジェクトを行おうと思うと、何年やるのか?いつまでやるのか?というのが前提条件としてあります。地域によっては支援がどのくらい必要なのかというのは変わってきますし、緊急支援から経済発展の段階に進み、長期的に関わっていくとできる事が見えてくるんです。そういった中で、期間限定で関わるのではなく、一つの地域に集中してじっくりと関わりたいと思った事が、国際協力から会社を立ち上げ、ソーシャルビジネスに携わるきっかけになりました。

Q:現在の仕事での一番のやりがいについて教えてください。
A:お客様が「美味しいから飲みたい」と言って買ってくださる時が一番嬉しいです。弊社のハーブを飲んで美味しいと言って頂けると嬉しいですし、「カンボジアにこんな美味しいハーブティーがあったんだ」という風に新しいカンボジアを知って頂けた時にやりがいを感じます。カンボジアと言うと、”地雷がある”、 ”貧しい”などのネガティブなイメージを持っている人達が多いと思うんですが、実際には素晴らしい物もたくさんありますし、ハーブティーを通してプラスのイメージを持って頂くきっかけになって欲しいなと思っています。

Q:国、文化の違いから困難だと感じる面はありますか?
A:カンボジアでビジネスをする場合、様々な国籍の人が多く、インターナショナルな環境であるため、どのターゲットにどの商品を売っていくのかという部分で難しさを感じます。それぞれの国、出身によって味覚なども違いますし、ターゲット層へどのように適切に商品を届けるのかというのを日々試行錯誤しています。例えば、ハーブティーを飲む事の良さを現地の人々に理解してもらうのは難しかったです。カンボジアで健康維持のために何かするという習慣、考えが広まり始めたばかりで、健康維持のために食生活や飲み物に気をつけましょうというような考え方がまだ広まっていないんです。だから、どのようにハーブティーの良さを伝えるのかが難しくもあり、面白いところでもあると思います。

Q:仕事をする上で大切にしている事について教えてください
A:一番は、関わる人がみんなハッピーになれるようにしたいと考えています。学校ハーブ園プロジェクトに携わらせて頂いている中で、学校の生徒だけ良ければいいというのではなく、関わってもらっているスタッフ、買ってくれる人々、みんなが納得してもらえるようなビジネスになるよう常に考えています。以前は、農家や学校の方に意識が向いてしまっていました。弊社の20代前半の女性従業員で、大学を出て働き始めてから月の給料の70%を実家に仕送りをして兄弟達の学費などに当てているスタッフがいるのですが、従業員の事を考えた時に、兄弟達の面倒を見ながら、やりたい事に集中できるような給料体系にしたいという気持ちもあります。そのためには、会社としての成長や彼女らに能力を身につけてもらうという事も一つのテーマとしています。

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〜今後について〜

Q:今後のビジョンについて教えてください。
A:観光客、ビジネス来訪者、在住者の方が減っており、日本での販売や香港でのオンライン販売を通じて販路を組み直すという事に取り組んでいます。また、お中元やパーティーギフトに使えるような商品も作っています。この商品を買ってもらう事で村の学校の子供達に何らかの食事が行くような仕組みを作っており、購入した方々にも何らかの意味を持ってもらえるような商品を準備しています。なぜ村なのかと言いますと、学校ハーブ園という形で学校へ来られる子供達のケアはできていますが、村では、学校へ来られない子供もまだまだ多くいます。そういった子供達へも学校で食事ができるという事を学校に関わるきっかけにして欲しいという気持ちがあります。そして、食というものに対しても食券を配って村の食堂で食べられるような仕組みにして、村の経済にも良い循環を作れたらと考えています。

カンボジアでビジネスをしたい方、カンボジアに興味のある方々へのアドバイスをお願いします。
カンボジアの人って何も知らないのではないか?という切り口から何か始めようとする人もいるのですが、彼らは、彼らなりに生きていくための知識を持っています。発展途上国だからと、自分が行って一方的に新しい事を現地の人に教えてあげようとするのではなく、何をするにしても現地の人達を知り、学び、理解し行動に移すという事が大事になってくるのではないかと思います。

 

○会社概要
会社名:Roselle Stones Khmer Co., lLtd.
代表者:西口三千恵
住所:66B, St.438, Toul Tompong, Chamkamorn, Phnom Penh, Kingdom of Cambodia
電話:(+855)17 301 560
Webサイト:http://roselle-stones-khmer.com/japan/
オンラインストア:http://roselle-stones-khmer.com/japan/jponlinestore/